5お通夜前夜〜お通夜
今は亡き義父の顔を改めて拝む。口が開いている。まるでいびきをかいているかのようだ。亡くなる時に口にチューブ(気管内挿管)が入っていたためだと言う。夜が明けてお通夜の日、お通夜の会場に御遺体を移しお顔を拝見すると、口が閉まっていた。葬儀屋さんのお話では珍しいことだと言う。こうして長い一日が始まった。