7お通夜
喪主の義母がお焼香の仕方をしきりに気にする。自分が最初に行う為だろう。礼をする位置、回数、方向。香を頭に掲げるのかなど。通夜式の始まる10分ほど前に葬儀屋さんから簡単な説明があり、全て教えてくれた。何も心配する事など無かった。
あまり、知らせてないにもかかわらず、弔問客は真夜中まで続いた。
式が終わると別室で通夜ぶるまい、故人を偲んでお別れをしていただく為に皆さんに粗餐をご用意した。家内たち兄弟は会館に泊まることになり、明日の告別式の1時間ほど前に来ることを約束して私はひとまず帰宅した。