12初七日
火葬場からお骨を下げて告別式を行った会場まで戻る。そこで7日後に行われるべき初七日の法要を一緒に済ませてしまう。ここまで葬儀屋さんの係りの言うがままに刻一刻と分刻みのスケジュールを何も考えずに過ごしてきたが、この時点では人数も減り残っているのは親族のみとなり気持ちも少し落ち着き色々考える事が出来るようになってきた。御住職と今後のお勤めの打ち合わせをし、残った親族に是までの不手際を詫び告別式も終わりになった。そして実家へと車を走らせた。
そう、余談だが、朝からここまで告別式の間中、勿論精進落としの最中も禁煙していた。喫いたかったが、周りには喫煙者が誰も居ない、さすがに肩身が狭かった。マイカーでの最初の仕事は煙草に火をつける事だった。その一服は一瞬の眩暈を感じさせるほどだった。