先日土曜日こと、電車を反対方向に乗り間違えてしまった。
乗り継ぎ駅でミナミへ向かわなきゃならなかったのに、考え事をしていたせいか反対ホームのキタ行きに飛び乗ったのだ。乗った所で気がついたがショックから立ち直れず呆然とする。時間的には余裕があったので、気を持ち直し乗り換えて目的地に着くが、今度は自動改札に引っかかる。警告音が鳴り切符が戻る、これは警告音が鳴った瞬間に料金不足が原因とすぐに判断できた、なんと2区間の所を1区間の切符しか買っていなかったのだ。乗り越し清算をして目的地へ向かう道すがら何かが変だと原因を考える。
吾輩電車はあまり使わない、使うのは週末に飲み会がある場合くらいだ。だからいつもの習慣というわけじゃないと思う。切符を買ったのは地元の駅だからこの時点で集中力が欠如していた事になる。乗り換えるべく駅で降りているのに、反対方向に乗っている。かなり脳がすかすかになってきているような気配がするのです。あぶないあぶない脳梗塞の前兆かな、などと考えながら目的地への出口を探す。
頭の中で時間を計算しながら、ふと悪魔がささやく。「家を出てからここまで禁煙じゃないか、飲み会会場でも、しばらくは禁煙だぞ、今しかないぞ、煙草を喫えるのは今しかないぞ。」灰皿を探し路上で一服しながら時間を確認する、今度は天使がささやく、『あなた、会合の場所は合ってるの?ほんとに此処でいいの?』背筋が凍りつく思いで案内状を確かめる、さすがにそこまで間違えてはいなかったので安堵に至った。
そうなんだ、よくよく考えれば、煙草を止める時が来たのかも知れない。